佐々木インターナショナルアカデミービジネス

卒業生の便り(1)

2006年秋米国へ留学した4人の学生からの報告

フロリダ大学近況報告
宮崎崇之 フロリダ大学大学院生(三重大学出身)

2006年8月3日に日本を出発し、フロリダに来て3ヶ月以上が経ちました。今回の近況報告では、これまでの学生生活について纏めてみました。今はすっかりアメリカ生活に馴染み、毎日楽しく過ごしています。先生がおっしゃった「旅の恥は掻き捨てて」という言葉を胸に、失敗を恐れずいろんな事にチャレンジしています。 (学生生活):一部前段省略 Seminar Preparationでは、自分の興味のある、あるいは気に入った文献を1報探し出し、プレゼンテーションをします。2回のプレゼンテーションを終え、私そして恐らく多くの日本人大学生が抱えているプレゼンテーション技術の問題点、よい点について触れたいと思います。 1. ジェスチャーを使っていない この点は、以外に盲点です。私は日本でプレゼン中に全くジェスチャーを使っていませんでした。また、他の学生が使うのを見たことがほとんど、いや全くありません。私はもっと使うよう指摘されます。少しおおげさなくらいでちょうどいいと思います。アメリカに来てから、聴衆を引きつけるためにジェスチャーはかなり重要だと感じています。 2. 堂々と喋る  アメリカに来て3日後、50人ほどのアメリカ人(ロータリーの人々)がいる前で話す機会がありました。この時、僕の発音は日本にいるときと変わらず悪かったです。ですが、ゆっくり、大きな声で、明瞭に話した結果、数人の方から、「完全にわかったよ」とか“Good Job!”と言ってもらえました。お世辞もあるでしょうが、驚きとうれしさで複雑な思いをしました。とにかく、理解してもらえたようなのでよかったです。 3. 日本人のパワーポイント技術は優れている 多くの日本人大学生(理系)は、ゼミ(セミナー)での発表や卒論発表でパワーポイントを使っていると思います。これらの経験から、論文発表のためのパワーポイントの使い方はしっかり身に付いているといえます。一方、理系のアメリカ人や外国人は、学部時代に論文を読むという経験と、パワーポイントを使うという経験をしていないようです。内容はさておき、外国人のパワーポイント技術はたいしたことはありません。彼らのスライドは、色のコントラストや文字の大きさ等に統一感がなく、繊細さにかけます。理系の日本人大学生は英語さえなんとかなれば、彼らより発表は上手いと思います。 Spoken English Classは、アカデミックな会話に焦点が当てられています。このクラスで一番有意義だと思うのは、7分間のプレゼンテーションです。トピックは、自分の研究内容、ストーリーや興味のあることなどです。各プレゼンテーションでは目的、目標がしっかり定められています。例えば、聴衆に質問をしなさい、比喩や具体例を含めなさいなどと指示されます。クラスには日本人が2人、韓国人が4人、中国人が3人、タイ人とベトナム人が各1人ずついます。博士課程の学生は、フロリダに長くいるにもかかわらず、思ったように英語が伸びないことにストレスを感じるそうです。彼らの発音は確かによくはないですが、スラスラと自分の意見を言います。また、最終プロジェクトとしてディベートを行うことが決まっています。トピックは、Florida should abolish all state laws that criminalize any form of adult prostitution which does not break other laws( ie. Slavery, human trafficking)です。少しシリアスなディベートになりそうです。ちなみに私はAgainstの立場です。楽しみにしています。 以上、学生生活について述べました。先生にいただいたスピーチノート、スピーチ注意点は非常に役立ちました。ありがとうございました。 宮崎崇之 2006年11月15日

岩田 卓也
名古屋市北区出身 愛知県立春日井高校2005年卒
University of Missouri (Kansas City) 大学進学

SIAは英語の勉強法から英語に対する考え方を学べます。僕の場合、アメリカの総合大学進学が目標で、SIAに入りました。そこで驚いたことにSIAはただ試験対策の勉強をするところではなかったところです。SIAが重点をおくところはネイティブの読むテープに自分の声を合わせること、音読です。始めは慣れない勉強法に戸惑いもありましたが、音読を続けたことで発音や読解力が驚くほど成長しました。僕がSIAに来たばかりのころはTOEFL100前後だったのが、音読を繰り返し行ったことで3ヵ月後にはTOEFL173を超えました。おかげでアメリカ大学入学基準に達することができ、2006年夏の入学が決まっています。また授業中に先生からアメリカについての様々な話や経験を聞けて渡米後の参考になります。実際SIAに通ってからはアメリカまた英語に対する固定観念は消えました。もし留学の目的があるならば、SIAで勉強することをオススメします。

<University of Missouri (Kansas City)近況報告> 2006年11月23日

・近況報告  (英語力) 4ヶ月が経ち次第に英語を使うことには慣れてきたところもあります。しかし先日、実力を調べるためにTOEFLの練習問題(CBTのCD−ROM)をやってみました。結果は日本にいたときとかわらず、レンジは170-200あたりだったと思います。どのセクションも変化がなかったことにショックでしたが、それが現在の実力だと知ってさらに英語の勉強を強化しなければいけないことと、ただ留学しているだけでは英語の実力は伸びないものだとゆうことに気付きました。その点SIAで勉強していた期間で4ヶ月あれば実力をこれ以上に延ばせるので、いかに読書量と理解力が重要かわかりました。   (授業)  この学期で僕がとっているのは、統計学、世界史(1600年以降)、英語グラマー・ライティング(ESL)ですが、ESLのほうは問題なく授業を受けています。テストの点数平均でいうと、ESLは95%(ライティングはテストなし)、統計学は92%、世界史は77.8%です。やはり書くことが重視される歴史ではCグレードか期末テストでなんとか良い点数を出せればぎりぎりBかとゆうところです。統計学は一度クラストップの99点をとるなど、英語を使わないで計算する分、僕にとって点を取りやすいです。これはまだ1度期末テストまえにテストがあるので、それを90%以上取得し、期末でも90以上をとれればAグレードもらえそうです。しかし、授業のレベルが徐々に上がってきて、統計も相当勉強しないと理解できないほどになってきました。生徒数も以前の3分の1いるかどうかで、当初は40人ほどいた教室は現在10数人ほどしかいません。歴史はその点では難しくなることはないです。ESLは逆に簡単になりつつあります。最近では動名詞と不定詞を文法の授業でやっているのですが、内容は中学校の英語の授業とかわりなく、英語で教えているとゆうだけです。かわりにESLのライティングはとても役に立っています。エッセイの書き方、また課題でかいたエッセイを先生が一人一人みてチェックしてもらえるので、それぞれの英語のレベルに関係なく書くことは上達できます。全体からみて、この学期は僕にとって簡単すぎた感があり、次学期は一般生物学とそのラボ、一般化学とそのラボ、物理、アカデミックイングリッシュ、体育(護身術)の17単位で学部生としては多いと思われるくらいとることにしました。  (アメリカ)  アメリカは地域ごとに違うことがわかりました。これは旅行して気付いたものですが、ボストンとカンザスシティの雰囲気と人はまったく違います。ボストンは学生の街でハーバード大学、MIT、ボストン大学など有名ハイレベル校とともに数多くの大学がひとつの街にあり、平均年齢も20代と若い街で活気がありました。治安も州別で全米TOP10に入るほど良いので人々が明るく余裕のある感じを受けました。偏見かもしれませんが、どの人も賢そうなイメージを持ちました。対して、カンザスシティの治安は悪く、教育レベルも決して良いものではなく、雇用率も良くないのでホームレスは多く、町全体の雰囲気はとても悪いです。比較にならないと思いますが、僕の大学の生徒をハーバードやボストン大学の生徒と比べてみると、明らかに見た目・服装や雰囲気が違いました。しかし僕の大学はこのカンザスシティではTOPレベルの大学です。この差に刺激され負けないように勉学に励もうと決心しました。  (友人関係)   先週の金曜日、台湾人の友人宅の食事に呼ばれました。僕のほかもう一人日本人、ボリビア人、台湾人2人が呼ばれました。そのときの会話ですが、台湾では日本の文化が人気で、歌やファッションでも日本のものが人気だそうです。一人の台湾人は美空ひばりが好きだそうです。今の流行のものだけでなく、少し前のものも好むようですね。食事は台湾人の友人が作ってくれたのですが、非情においしく、日本人の僕には合いました。また食事のマナーで必ずスープは最後にいただくことや、台湾人は日本人がやるようなあぐらをかかないことをしり、驚きました。留学することで日本ではできない多文化交流を楽しめて勉強になります。  以上、近況報告とアメリカでの体験をまとめてみました。

佐藤香織
愛知県豊田市出身 名古屋女子大学 William Woods University アメリカ合衆国 大学進学

私が初めてSIAの門を叩いたのは、ちょうど1年前の3月のことです。私は、ちょうどそのまた1年前から、大学の交換留学に必要なTOEFL173点以上の取得を目指して、独学で勉強を始めていました。しかし問題集中心の勉強には限界があり、点数もなかなか上がらなかったため、そのまま独学で勉強を続けることに不安と焦りを感じ、学校に通うことに決めました。しかしTOEFLの指導に力を入れている学校はなかなか見つからず、国際センターで英語学校の載っている一覧表を頂き、どこにしようかと検討に検討を重ね、SIAに決めました。その理由は、指導方針や先生の考え方、先生のおっしゃることに、とても説得力があり、見学させていただいたどの学校の先生よりも、熱意と自信を持っていらっしゃると感じられたからです。「ここなら信じられる、納得できる、よし!信じて勉強してみよう!!」と思えたからです。  そして私は4月から全日制(毎夕7:00〜8:30)のコースに通い始めました。アルバイトで貯めた、私にとっての大金を払ったことも、「元を取らねば!!」というよいプレッシャーになっていたのだと思います。その後は、金銭的な問題もあり、週一回にして通い続けました。 しかし私の場合、すんなりと目標達成に至ったわけではありませんでした。毎日の予習、復習、テープと合わせての音読のおかげで、発音や語彙量など確実に前と比べて進歩していることは感じていましたが、なかなか本番の試験では目標点を出せないでいました。本当に、毎日毎日ずっと「取れるのか」という不安と焦りのプレッシャーの中で、しかし決して諦めることなく信じて努力し続けました。その結果、SIAに入学して9ヶ月、2005年12月27日に、ついに目標点をクリアすることができました。ボーダーほぼギリギリの点数ではありましたが、結果が来た時は、本当にほっとして、涙があふれました。

佐伯 知世
岡崎市出身 ミシシッピ女子大学、大学進学

私は、高校2年の秋から3年の夏まで1年間交換留学生としてアメリカの高校へ通いました。帰国直後のTOEFLのスコアは、150点でした。大学入学後、学校の交換留学生制度を知り、ぜひアメリカの大学で勉強したいと思いました。しかし、交換留学選考試験の申請には12月までにスコアが175点必要です。点数が足りません。そこでSIAに通うことにしました。 SIA3ヶ月講習終了後のスコアは200点でした。結果、選考試験を無事クリアし2年の夏からアメリカへ交換留学生として派遣が決まりました。

1997年秋:SIA卒業生:近況報告

片岡直子
瀬戸市出身 ピッツバーグ大学、大学院留学

私は8月に渡米し、ピッツバーグ大学の Graduate School of Public and International Affairs という大学院で開発学を勉強する予定です。行政学と国際問題を扱う大学院としては大変良いプログラムをもつ大学なので、今からとても楽しみにしています。

私がSIAを初めて訪ねたのは、96年の1月のことでした。当時、高等学校で英語を教えていましたが、以前から興味のあった、開発分野を学ぶために大学院に進学したいという希望を持っていました。SIAでは、経済学や国際政治、環境問題などの講義をとりました。これらの講義は非常に興味深く、大学院に出願したエッセイの参考になりました。TOEFLも予想以上に伸び640点を取ることが出来ました。また講演会や討論にもときどき参加させていただき、いろいろな意味で知的なチャレンジを受けました。

働きながら試験勉強をしたり、出願書類を準備したりするのは想像以上にハードなことでしたが、そのような環境の中で、自分の目標を比較的短期間に達成できたのもSIAに通っていたことが大きかったと思います。

その要因としては、まず第一に、名古屋に住んでいて大学院留学を目指す場合、情報量という点では東京に住んでいる場合に比べて、かなりハンディがありますが、私はSIAで佐々木先生から生の情報を得ることが出来ましたし、また出願書類作成においても、相談にのって頂きました。

私はSIAでの経験を通して、自分の興味の範囲を広げ、その中で語学の力を伸ばすことが出来ました。単に語学の能力だけでなく、自分なりの意見を持ち、それを表現する能力を身につけるための基盤を、得ることが出来たと思います。これから、進学先ではより一層の努力を要求されると思いますが、自分のベストを尽くしていきたいと思っています。

(1997年6月記)

高橋克典
サンダーバードビジネススクール
現住所 米国アリゾナ州フェニックス 愛知県出身

私は現在米国アリゾナ州フェニックスにあるサンダーバードビジネススクールに学んでいます。サンダーバードは国際経営専門の大学院でその分野では全米でもトップランキングに入ります。全米はもとより世界中から多彩な学生が集まっており、彼らと議論したり、時にはパブ(なんと学内にパブがある!)でビールを片手に語り合ったりと、実に刺激のある学生生活を送っています。現在はまだ基礎科目中心ですが、毎日授業と宿題、レポートに追われ、あっという間に一週間が過ぎていきます。正直言って少々ハードですが、毎日が充実しています。

昨年まで日本で会社生活をしていたことを考えると、今アメリカのビジネススクールで学んでいることがまるで夢のように思えることがあります。東京と違って、留学の情報の少ない名古屋で一人頑張っていたことが懐かしく思い出されます。留学を志したものの、何をどうしたいのか分からなかった自分にとって実にラッキーだったのは、SIAに出会えた事だと思います。TOEFLもGMATも自分一人ではあそこまで伸びなかったと思うし、それ以上に仕事が忙しくて途中で止めていたかもしれません。出願書類作成も佐々木先生に丁寧にアドバイスしていただき、おかげで志望校に合格でき、感謝しています。

今、志をもって頑張っている皆様に一言アドバイスをするとしたら、いったん志をもったらとにかく諦めないことだということです。一時はなかなか成績が伸びず、諦めかけていた時もありました。でも何とか続けたことが、アメリカでの充実した日々の結果につながっています。志を持続するためにも、私はSIAを強力に推薦します。また私はSIAでの経験が、合格のためでなく、入学後も大きく役立っていると確信しています。

塚本鋭司
シェラキュース大学大学院博士課程教育学専攻、元愛知淑徳大学非常勤講師

前略、シェラキュースは今日から秋学期が始まりました。今年は幸運なことに大学のティーチングアシスタントの職をもらいアメリカンスクールという授業の助手になりました。グループ討論の司会やペーパーの採点をするのが主な仕事ですが、一年間授業料免除で毎月若干の収入もあります。尚、SIAの生徒の参考に「米国大学院での学習の秘訣」についての報告を同封いたします。

1997.8.25

アメリカ大学院での学習の秘訣

私は現在、ニューヨーク州にあるシラキュース大学大学院で教育哲学、教育社会学、教育研究論、文化論などを勉強しています。以前にもイリノイ州の州立の大学院で教育学や英文学を勉強したことがあります。その経験を踏まえ、皆さんの参考に以下意見を纏めます。
まず第一にアメリカの大学院は学生に対してかなりの予習とレポートを要求します。英語を外国語とする留学生にとっては、かなりの時間を予習につぎ込まねばなりません。例えば、私はアメリカの植民地時代から市民戦争までの歴史の授業をとったことがありますが、教科書は6冊、これをこなすのに大体1週間に100から105ページほど読まねばなりませんでした。ですから、正確に早く読む力を常日頃から養う必要があります。・・・更に授業に発言することが大切です。日本人学生はつい黙り勝ちになりますが、積極的に発言することにより学ぶことが非常に多いので、間違いを恐れず、発言すべきと思います。

次に大学院ではレポートを書く量が非常に多いことです。前述のアメリカの歴史のクラスですが、3〜4枚のレポートが2回、教科書以外の本を1冊選び、その本に対する批評を8枚程度、更に教授と話し合って決めたテーマについての研究レポートを15枚程度書くことを要求されました。この他記述式の試験が2回ありました。他の例を挙げますと・・・合計80枚程度この授業で書きました。ですからきちんとした英語の論文が書けるか書けないかによって、評価がかなり変わってきます。

ではどうすれば、よりよい英語の論文が書けるようになるのでしょうか。私の実践例を一部紹介します。まず常日頃から、本を読んだときに気に入った表現や単語があればどこかにメモしておき、レポートを書くときにその表現や単語を必要があれば使います。・・・とにかくレポートが出されたら、なるべく早いうちに考えをまとめて書き始め、修正にある程度時間を割くことが大切です。そうすれば、より良い文章が書けるようになります。

読むこと、書くことに二点から、アメリカの大学院で成功するためにはどうしたらよいか、手短に書きました。参考になれば幸いです。

1997年8月20日

田村耕太郎
Duke大学法律大学院 法学修士課程
早稲田大学商学部 慶応大学大学院経営学部修了 現参議院議員

ロースクールに来て驚いたのは、日本語を流暢に操るアメリカ人が多くいることです。就職に役立つからです。21世紀はアジアの時代といわれていますが、EC同様、アジア圏でも政治、ビジネスの共通語は英語となると思います。

今後の日本人に必要なのは英語に乗せる思考様式です。発音に多少難があっても、ロジックのしっかりした発言には、アメリカ人も耳を傾けます。英語はストレートでYES/NOが明確だといいますが、必ずしもそうではありません。ロジックとハートのある英語教育が国際人養成のKEYではとも思います。アメリカのインテリ達は概して好奇心が強く、その国の文化や歴史を語れる外国人を好むようです。"ワーテルローの戦いより関ヶ原の合戦の方が大規模だった"とか"70〜80年前の日本は、M&Aブームで転職も日常茶飯事"だったとかを知っていると、酒の席でも受けます。

上記のことは佐々木代表が常日頃教えてくれたことです。私はそれを実践しているだけなのです。私の好きな本に司馬遼太郎の「世に棲む日々」があります。幕末の長州藩の活躍を描いた本です。昨今の日本も明治維新に匹敵する転換期にあると思います。幕末の日本の行く末を案じ、松下村塾を開いた吉田松陰と佐々木氏の姿がだぶってしまいます。英語はTOOLにすぎません。佐々木さんから英語を通じた物の見方を学んで欲しいと思います。